Adjust SDKはAdjustEvent2dx
オブジェクトを提供しており、アプリのイベント情報を構造化してAdjustのサーバーに送信することができます。
AdjustEvent2dxオブジェクトをインスタンス化する
Adjust SDKでイベント情報を送信するには、AdjustEvent2dx
オブジェクトをインスタンス化する必要があります。このオブジェクトには、アプリでイベントが発生した時にAdjustに送信される変数が含まれます。
イベントオブジェクトをインスタンス化するには、新しいAdjustEvent2dx
インスタンスを作成して以下のパラメーターをパスしてください:
eventToken
( String ):お客様のAdjustイベントトークン。
イベントを送信する
Adjustイベントトークンを関連付けることで、アプリ内のユーザー行動を記録できます。イベントを記録する方法:
- Adjustイベントのインスタンスを新規作成し、イベントトークンを文字列引数としてパスします。
- イベントのインスタンスを引数として
trackEvent
メソッドを呼び出します。
例
この例では、ユーザーがボタンを操作する度にg3mfiw
のトークンでイベントを計測する方法を示します。
イベント収益の記録
イベントインスタンスにrevenueとcurrencyプロパティを設定することで、イベントに関連する収益を記録できます。この機能を使用して、アプリ内で収益が生成されるアクションを記録しましょう。
これらのプロパティを設定するには、setRevenue
メソッドを呼び出し、以下の引数をパスします。
amount
( double ):イベントによって発生した収益額
currency
( String ):イベント通貨のISO 4217コード
例
この例では、ユーザーがボタンを操作する度にg3mfiw
のトークンでイベントを計測する方法を示します。この関数はこのイベントのrevenue
プロパティを 0.25
、currency
プロパティを EUR
に設定します。
購入認証SDK
購入認証を有効にしている場合は、購入イベントと共に追加情報を送信して、購入イベントを検証する必要があります。 Adjustのサーバーがこの情報をイベントオブジェクトで受け取ると、情報をAppleに転送して購入を確認します。
transactionId
( String ):正常に完了した購入のtransactionIdentifier
値
productId
( String ):購入に成功したアイテムのプロダクトID
receipt
( String ):正常に完了した購入に関する情報を含む署名済みレシート(base64エンコードされて いない )
productId
( String ):購入に成功したアイテムのプロダクトID(SKU
)
purchaseToken
( String ):正常に完了した購入のpurchase token
一意のオーダーIDを設定する
イベントを重複して計測するのを防ぐため、オプションとして任意のIDをパスすることもできます。SDKが最新10件のIDを保存し、トランザクションIDが重複した収益イベントを排除します。
識別子を設定するには、setTransactionId
メソッドを呼び出し、 文字列 引数としてトランザクションIDをパスしてください。
例
この例では、ユーザーがボタンを操作する度にg3mfiw
のトークンでイベントを計測する例を示します。この関数はsetOrderId
メソッドを使用して、orderId
を5e85484b-1ebc-4141-aab7-25b869e54c49
に設定します。
コールバックパラメーターを追加する
AdjustダッシュボードでコールバックURLを登録した場合、SDKがイベントを記録する際にコールバックURLにGETリクエストを送信します。
サーバーに送信するコールバックパラメーターを設定できます。イベントにパラメーターを設定すると、SDKはそれらをコールバックURLに追加します。この情報を使用して、自社のBIシステムでユーザーのアプリ内行動を分析することが可能です。
イベントにコールバックパラメーターを追加するには、 string key-value引数を指定してaddCallbackParameter
メソッドを呼び出してください。このメソッドを複回呼び出すことで、複数のパラメーターを追加することができます。
Adjust SDKはイベントを計測し、コールバックパラメーターが追加されたURLにリクエストを送信します。例えば、URL https://www.mydomain.com/callback
が登録されている場合、コールバックは以下のようになります:
CSVレポートを使用している場合、CSVの定義欄にパラメーターを追加するようにしてください。
Adjustでは、SDKからURLに情報をパスするための様々なプレースホルダーをサポートしています。例えば、iOSの{idfa}
プレースホルダーやAndroidの{gps_adid}
プレースホルダーなどです。{publisher_parameter}
プレースホルダーは、単一の文字列での全てのコールバックパラメーターを表示します。
例
この例では、ユーザーがボタンを操作する度にg3mfiw
のトークンでイベントを計測する方法を示します。次のコールバックパラメーターが追加されました:
- -
event_token
- イベントごとに生成される
revenue_amount
コールバックURLの結果は以下のようになります:
パラメーターがAdjustに送信されたかどうかは、ログにcallback_params
があるかどうかで確認できます。
パートナーパラメーターの追加
パートナーパラメーターを追加することで、ネットワークパートナーに追加情報を送信することができます。
Adjustは、設定した外部パートナーにパートナーパラメーターを送信します。この情報は、より詳細な分析やリターゲティング施策にご利用いただけます。パートナー用にパラメーターの設定が完了し、機能が有効化されると、Adjustのサーバーはデータ転送を開始します。
イベントにパートナーパラメーターを追加するには、 string key-value引数を指定してaddPartnerParameter
メソッドを呼び出してください。このメソッドを複回呼び出すことで、複数のパラメーターを追加することができます。
例
この例では、ユーザーがボタンを操作する度にg3mfiw
のトークンでイベントを計測する方法を示します。次のパートナーパラメーターが追加されました:
- 関連する製品の
product_id
- イベントをトリガーしたユーザーの
user_id
パラメーターがAdjustに送信されたかどうかは、ログにpartner_params
があるかどうかで確認できます。
コールバック識別子を追加
計測したいイベントにカスタムの文字列識別子を追加できます。Adjustのサーバーが、この識別子をイベントコールバックでレポートします。これにより、どのイベントが正確に計測されたかを確認することが可能です。
この識別子を設定するには、IDを 文字列 引数としsetCallbackId
メソッドを呼び出してください。
例
ユーザーがボタンを操作する度にg3mfiw
のトークンでイベントを計測する例を示します。この例では、callbackId
がf2e728d8-271b-49ab-80ea-27830a215147
に設定されています。