Adjust React Native SDKを実装することで、アトリビューションやイベントなどのさまざまなデータをReact Nativeアプリで計測できます。Adjust SDKをアプリに実装するには、以下の手順に従ってください。また、GitHubのサンプルアプリもご覧ください。
1. プロジェクトにSDKを追加する
React NativeアプリでAdjust SDKを使うには、プロジェクトに追加する必要があります。
- 次のオプションのいずれか1つを使用して、React Nativeライブラリをダウンロードします。
Adjust React Native SDKのGitHubのリリースページからSDKの最新バージョンをダウンロードできます。
ターミナルで以下のコマンドを実行します:
- ターミナルで以下のコマンドを実行し、iOSアプリのCocoaPodsのdependencyをインストールします:
2. SDKを実装する
SDKをプロジェクトに実装するには、AdjustのSDK設定をメインアプリのJavascriptファイルにインポートする必要があります。
アプリの.js
ファイルの冒頭に、次の行を追加します:
3. Adjust SDKを初期化する
React Nativeアプリ内で、できるだけ早くAdjust SDKを初期化するようにしてください。これを行うには、アプリトークントークンとアプリケーションを実行したい環境でオブジェクトを初期化します。
また、アプリの.js
に次のコードを追加してください:
AdjustConfig
引数をパスします:
{YourAppToken}
をあなたのトークンに置き換えてください。アプリトークンの確認方法については、アプリ設定をご覧ください。- 環境を選択します。
- アプリをテスト中で、テストデータを送信する必要がある場合は、
AdjustConfig.EnvironmentSandbox
を使用してください。テストデータを表示するには、ダッシュボードでサンドボックスモードを有効にする必要があります。 - テストが完了し、アプリを公開する準備が整ったら、
AdjustConfig.EnvironmentProduction
を使用してください。
- アプリをテスト中で、テストデータを送信する必要がある場合は、
4. Androidデバイスを設定する
パーミッションを追加
Adjust SDKが情報にアクセスするには、特定のパーミッションが必要です。まだ存在しない場合は、AndroidManifest.xml
ファイルに追加してください。
Adjust SDKには、バージョン4.32.0以降、デフォルトでcom.google.android.gms.AD_ID
パーミッションが含まれています。アプリをCOPPAに準拠させる必要がある場合や、Google Playストアをターゲットにしていない場合は、remove
ディレクティブを追加することでこれを削除することができます。
Google Play 開発者サービスを追加する
Google Playストアを対象とするアプリは、Google広告ID(gps_adid
)を使用してデバイスを識別する必要があります。これを行うには、以下のdependencyをbuild.gradle
ファイルの dependencies
セクションに追加してください。
ProGuardを設定する
ProGuardを使用している場合は、以下のルールをカスタムのProGuardファイルに追加してください。
インストールリファラーを設定する
インストールリファラーは、アプリインストールをソースにアトリビュートするために使用できるアトリビューションメカニズムです。2つの部分で構成されます。
- アプリ内でリファラルコンテンツを取得するために開発者が使用する、これらのアプリストアの一連のAPI。
- Google PlayやHuawei App Galleryなどのアプリストアで、ストアWebサイト上のアプリページURLに使用できる
referrer
パラメーター。リファラーパラメーターの設定方法は次のとおりです。
Google Play Referrer API
Google Play Referrer APIをサポートする:
- アプリレベルの
build.gradle
ファイルの dependenciesブロック に以下の行を追加します:
installreferrer
ライブラリは Google Maven リポジトリに含まれています。アプリをビルドするには、アプリのトップレベルのbuild.gradle
ファイルにGoogle Mavenリポジトリを追加する必要があります:
- Proguardを使用している場合は、Proguardファイルに以下の設定が含まれていることを確認してください。
Huawei Referrer API
バージョン4.22.0以降より、Adjust SDKはHuawei AppGalleryバージョン10.4以降のHuaweiデバイスでのインストール計測をサポートしています。Huawei Referrer APIの使用を開始するために行う設定変更はありません。
Metaとのリファラー連携
Adjust SDKはv4.37.0以降でMetaインストールリファラーをサポートしています。この機能を有効にする方法:
-
App DashboardでMetaアプリIDを検索します。詳しくはMetaのApp Dashboardのドキュメントをご覧ください。
-
AdjustConfig.setFbAppId
メソッドにstring
引数としてアプリIDをパスします。
5. iOS frameworksを追加する
特定のiOS frameworksをアプリに実装した場合、Adjust SDKは追加の情報を取得できます。これらのframeworksによって特定のSDK機能を有効にできますが、SDKが正常に動作するために必須というわけではありません。Frameworksを実装して、 プロジェクト設定(Project Settings) > ビルドフェーズ(Build Phases) > バイナリとライブラリをリンク(Link Binary With Libraries) でそれらをオプションとしてマークすることができます。
Framework | 説明 | 注意 |
---|---|---|
AdSupport.framework | SDKがIDFA値と(iOS 14以前の)LAT情報にアクセスするには、このframeworkが必要です。 | アプリが「子供向け」カテゴリーをターゲットにしている場合は、このframeworkは実装しないでください。 |
AdServices.framework | このフレームワークは、Apple Search Ads アトリビューションを処理するのに必要です。 | |
StoreKit.framework | iOS 14以降において、このframeworkはSKAdNetwork frameworkにアクセスし、SKAdNetworkとの通信をAdjust SDKで自動的に処理できるようにします。 | |
AppTrackingTransparency.framework | iOS 14またはそれ以降において、このframeworkはSDKがATTに対する同意を確認するダイアログをラップし、ユーザーの許諾状況を示す値にアクセスします。 | アプリが「子供向け」カテゴリーをターゲットにしている場合は、このframeworkは実装しないでください。 |
6. Adjust SDKシグネチャーを追加する
Adjust SDKシグネチャーを使用して、Adjust SDKによって送信される全ての通信に署名できます。これによりAdjustのサーバーは、シグネチャーがない不正インストールを検出し、拒否することができます。
Adjust SDKシグネチャーの使用を開始するには、担当のテクニカルアカウントマネージャーまたはsupport@adjust.comまでお問い合わせください。
7. 実装をテストする
Adjust SDKは、実装をテストとトラブルシューティングのためのツールを提供します。以下の手順に従って、実装をテストしてください。
- 環境を
AdjustConfig.EnvironmentSandbox
に設定します。 - Adjustダッシュボードにサンドボックスフィルターを追加します。
- ログレベルを
AdjustConfig.LogLevelVerbose
に設定します。
Google Play 開発者サービスの連携をテストする
Adjust SDKがデバイスのGoogle広告IDを受信できるかどうかテストするには、ログレベルをAdjustConfig.LogLevelVerbose
に、環境をAdjustConfig.EnvironmentSandbox
に設定します。アプリを起動してセッションまたはイベントを記録します。SDKは、広告IDを読み取った場合、 gps_adid
パラメーターをログに記録します。
Google広告IDを取得する際に問題が発生した場合は、SDK Githubリポジトリで質問を投稿するか、support@adjust.comまでお問い合わせください。