初回セッションの遅延

初回セッションの遅延機能を使用すると、初回のSDKセッションでのみSDKの初期化を遅延させることができます。この遅延モードでは、Adjust SDKは全てのアクティビティ（インストールやイベントなど）をメモリ上に記録しますが、Adjustサーバーへはデータを送信しません。

これにより、アプリはリリース時に取得できない追加データを収集し、必要に応じてデータ送信前にSDK設定を変更することができます。

初回セッションの遅延を使用するタイミングと理由

以下を行う必要がある場合にこの機能を使用します。

ユーザーのCOPPA準拠を設定する。
外部デバイスIDを割り当てる。
AppTrackingTransparency（ATT）ダイアログを表示し、ユーザーの応答に対して処理を行う。

初回セッションの遅延を有効化

SDKを遅延モードで初期化するには、以下の設定を行います。

Swift
Objective-C

let yourAppToken = "{YourAppToken}"
let environment = ADJEnvironmentSandbox
let adjustConfig = ADJConfig(appToken: yourAppToken,
                          environment: environment)
adjustConfig?.enableFirstSessionDelay()
// ...
Adjust.initSdk(adjustConfig)

NSString *yourAppToken = @"{YourAppToken}";
NSString *environment = ADJEnvironmentSandbox;
ADJConfig *adjustConfig = [[ADJConfig alloc] initWithAppToken:yourAppToken
                                                    environment:environment];
[adjustConfig enableFirstSessionDelay];
// ...
[Adjust initSdk:adjustConfig];

この処理の後、SDKはメモリ上で初期化されますが、以下を明示的に呼び出すまでは一切処理を行いません。

Swift
Objective-C

1
Adjust.endFirstSessionDelay()

1
[Adjust endFirstSessionDelay];

遅延中に設定を変更

SDKが初回セッション遅延モード中であれば、initSdkにConfigで設定するのと同様に、COPPAコンプライアンスの有効化/無効化を切り替えることができます。

COPPAコンプライアンスを有効化：

Swift
Objective-C

1
Adjust.enableCoppaComplianceInDelay()

1
[Adjust enableCoppaComplianceInDelay];

COPPAコンプライアンスを無効化：

Swift
Objective-C

1
Adjust.disableCoppaComplianceInDelay()

1
[Adjust disableCoppaComplianceInDelay];

SDKが初回セッション遅延モードになっている間は、initSdk中に設定されたかのように、外部デバイスIDを設定することができます。

外部デバイスIDを設定：

Swift
Objective-C

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Adjust.setExternalDeviceIdInDelay("YourExternalDeviceId")

1
[Adjust setExternalDeviceIdInDelay:@"YourExternalDeviceId"];