Adjust SDKはAdjustEvent
オブジェクトを提供しており、アプリのイベント情報を構造化してAdjustのサーバーに送信することができます。
AdjustEventオブジェクトをインスタンス化する
Adjust SDKでイベント情報を送信するには、AdjustEvent
オブジェクトをインスタンス化する必要があります。このオブジェクトには、アプリでイベントが発生した時にAdjustに送信される変数が含まれます。
イベントオブジェクトをインスタンス化するには、新しいAdjustEvent
インスタンスを作成して以下のパラメーターをパスしてください:
eventToken
(String
):お客様のAdjustイベントトークン。
イベントを送信する
イベント収益の記録
イベントインスタンスにrevenueとcurrencyプロパティを設定することで、イベントに関連する収益を記録できます。この機能を使用して、アプリ内で収益が生成されるアクションを記録しましょう。
これらのプロパティを設定するには、setRevenue
メソッドを呼び出し、以下の引数をパスします。
revenue
(num
):イベントによって発生した収益額currency
(String
):イベント通貨のISO 4217コード
収益イベントの重複排除
イベントを重複して計測するのを防ぐため、オプションとして任意のIDをパスすることもできます。デフォルトでは、SDKが最新10件のIDを保存し、トランザクションIDが重複した収益イベントを排除します。SDKに10以上の識別子を保存させたい場合は、 AdjustConfig
インスタンスのeventDeduplicationIdsMaxSize
に値を割り当てることで、希望する識別子の数を指定できます。
識別子を設定するには、イベントインスタンスのdeduplicationId
プロパティにトランザクションIDを割り当てます。
コールバックパラメーターを追加する
AdjustダッシュボードでコールバックURLを登録した場合、SDKがイベントを記録する際にコールバックURLにGETリクエストを送信します。
サーバーに送信するコールバックパラメーターを設定できます。イベントにパラメーターを設定すると、SDKはそれらをコールバックURLに追加します。この情報を使用して、自社のBIシステムでユーザーのアプリ内行動を分析することが可能です。
イベントにコールバックパラメーターを追加するには、String
key-value引数を指定してaddCallbackParameter
メソッドを呼び出してください。このメソッドを複回呼び出すことで、複数のパラメーターを追加することができます。
Adjust SDKはイベントを計測し、コールバックパラメーターが追加されたURLにリクエストを送信します。例えば、URL https://www.mydomain.com/callback
が登録されている場合、コールバックは以下のようになります:
CSVレポートを使用している場合、CSVの定義欄にパラメーターを追加するようにしてください。
Adjustでは、SDKからURLに情報をパスするための様々なプレースホルダーをサポートしています。例えば、iOSの{idfa}
プレースホルダーやAndroidの{gps_adid}
プレースホルダーなどです。{publisher_parameter}
プレースホルダーは、単一の文字列での全てのコールバックパラメーターを表示します。
パートナーパラメーターの追加
パートナーパラメーターを追加することで、ネットワークパートナーに追加情報を送信することができます。
Adjustは、設定した外部パートナーにパートナーパラメーターを送信します。この情報は、より詳細な分析やリターゲティング施策にご利用いただけます。パートナー用にパラメーターの設定が完了し、機能が有効化されると、Adjustのサーバーはデータ転送を開始します。
イベントにパートナーパラメーターを追加するには、String
key-value引数を指定してaddPartnerParameter
メソッドを呼び出してください。このメソッドを複回呼び出すことで、複数のパラメーターを追加することができます。
コールバックIDを追加
計測したいイベントにカスタムの文字列識別子を追加できます。Adjustのサーバーが、この識別子をイベントコールバックでレポートします。これにより、どのイベントが正確に計測されたかを確認することが可能です。
イベントインスタンスのcallbackId
プロパティにIDを割り当てることで、この識別子を設定します。